壁面看板は、店舗や事務所の顔ともいえる重要なアイテムです。
人目を引きつけるデザイン、適切な設置、そして効果的な素材選びができれば、集客や認知度の向上に貢献します。
本記事では、壁面看板の魅力や種類、デザインのポイント、さらに失敗しない選び方やメンテナンス方法まで、成功の秘訣を徹底的に解説します。
壁面看板の魅力とは?集客につながるワケ
壁面看板は単なる広告ツールではなく、店舗や企業のブランドイメージを伝える大切な役割を持ちます。
ここからは、壁面看板がもたらす具体的なメリットと、設置時に視認性を高める基本的なポイントについて詳しく解説します。
壁面看板のビジネスにおけるメリット
壁面看板は、以下4つのメリットをもたらします。
- 視認性の向上
通行人や車両のドライバーから見える位置に設置することで、店舗や会社の存在を広く認知してもらえます。特に目立つデザインや照明を取り入れると、夜間でも効果的。 - ブランド力の向上
壁面看板にはロゴやキャッチコピーを大きく配置することが多く、店舗や企業のイメージを印象付ける役割があります。適切なデザインは、ブランドの信頼性やプロ志向などを伝える手段となるのです。 - 広告費の削減
テレビやインターネット広告と異なり、一度設置すれば長期間にわたってメッセージを発信できるため、コストパフォーマンスの高い宣伝方法です。 - 集客効果
「ここにお店がある」と存在感を示し、偶然の通りがかり客を誘引する効果が期待できます。特に飲食店やサービス業では、即時の集客力を高める武器となります。
壁面看板で視認性を高める設置のポイント!
壁面看板の効果を最大限発揮するには、以下のポイントを押さえる必要があります。
- 高さや角度を適正に
看板は、目線より少し上に設置すると効果的です。また、通行人やドライバーの視線が自然と向くような壁面を選び、角度などを調整することが重要です。 - 文字サイズを適切に
遠くからでも読みやすい文字サイズを選ぶことが大切です。
文字を見やすくするには、以下のように見る距離に応じて文字サイズを大きくすることが必要です。たとえば、1m先からもちょうど読みやすい「2cmの文字」があるとした場合、10m先からも同じように見せるためには、文字を10倍の20cmにする必要があるとされています(距離が1mから10mと10倍になったので、文字サイズも比例して10倍にする必要があるという計算です)。ただし、一般的に考慮が必要な距離は50m先程度だと考えられます。幹線道路沿いで直線的な道路が続き、視界を遮るものがない場合を除けば、100mもの先から看板を見る機会は多くありません。
ある程度幅の広い道路沿いであっても、文字の大きさは最大1m程度あれば充分に目立つでしょう。 - 背景とのコントラスト
文字色と背景色のコントラストをはっきりさせることで、内容を視認しやすくなります。たとえば、明るい背景には濃い文字色を選ぶ、など。 - 照明の活用
夜間の視認性を高めるために、内照式や外照式の照明を取り入れることを検討しましょう。特にLED照明は、エネルギー効率がよいためおすすめです。
壁面看板の種類別メリットと選び方のコツ
壁面看板には、平看板、内照式看板、立体文字、そしてデジタルサイネージなど、さまざまな種類があります。
以下からは、代表的な種類ごとのメリットや選び方のポイントを解説していきます。
平看板や内照式看板はシンプルながら視認性抜群
平看板と内照式看板は、壁面看板として一般的なタイプです。
- 平看板の特徴とメリット
平面に文字やロゴを配置するシンプルなデザインが特徴です。
低コストで製作でき、店舗名や簡単な案内に最適。 - 内照式看板の特徴とメリット
看板内部にLEDや蛍光灯を組み込むことで、夜間でも視認性が高くなります。
特に暗い環境では、店舗の存在感の強調に最適です。
プレート看板や銘板式看板は目立つ店舗を作る!
プレート看板や銘板式看板も、シンプルかつ視認性が高く、店舗の入口や壁面に設置しやすい看板。
軽量でコストパフォーマンスに優れるアルミ複合板や、耐久性が高く高級感のあるステンレスなど、多様な素材で作られるのが特徴です。
プレート看板は、平らな表面にデザインやロゴを直接印刷する形式で、飲食店やクリニック、事務所などで幅広く活用されています。
簡単なデザインと相性がよく、特に情報をわかりやすく伝えたい場合に効果的です。
さらに、壁面への固定も比較的簡単で、DIYでの設置も可能なため、小規模事業者からも人気。
一方、銘板式看板は、マンションや企業の表札、また公共施設の案内板として用いられることが多く、耐久性や高級感が重視される場合に適しています。
ステンレスや真鍮(しんちゅう)といった金属を使うと、耐候性が高く、長期使用にも耐えられ便利です。
切文字や立体文字の壁面看板はブランド力を高める!
切文字や立体文字は、特に高級感やブランド力を前面に出したい場面で効果的です。
金属だけでなく、低コストな発泡ウレタン素材のカルプなどを用いることもあり、それぞれ、以下のような特長を持っています。
- 切文字看板の特長
切文字は、金属やアクリルなどの素材をカットして文字やブランドロゴを形成するタイプの看板です。
平面的な看板とは異なり、文字が壁面から浮き上がるデザインが可能なため、目を引く立体感があります。 - 立体文字看板の特長
厚みを持たせた立体文字は、影の演出や光の当たり方でよりダイナミックな表現が可能です。
ブランドや店舗のイメージに合わせて素材や色を選ぶことで、唯一無二のデザインを実現できます。
ファサード看板はお店の印象を左右する!
店舗の上部や入口付近に設置され、通行人やドライバーの目を引く役割を果たします。
壁面の一部として建物と調和しながらも、店舗名やロゴを強調する必要があるため、デザイン性や視認性のバランスが重要。
特に、ファサード看板は単に店舗の名前を掲げるだけでなく、業種やブランドの個性を効果的に伝えられることも。
たとえば、飲食店では店舗の雰囲気を伝えるデザインが好まれ、美容院やクリニックでは信頼感を持ってもらうための落ち着いた配色が選ばれる傾向にあります。
デジタルサイネージの進化が壁面看板を変える!
デジタルサイネージとは、電子ディスプレイを活用し、動画や静止画を表示する看板のこと。
しかしながら、壁面のサイズによって初期費用が高めになったり、ビジョンサイズの大きさが必要になる場合があるためご注意を。左記リンクではデジタルサイネージやビジョン広告について詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
内容を自由に変更できるため、季節ごとのプロモーションやタイムセールの告知などに活用できます。
規模の大きい店舗の場合、インターネット接続を活用すれば、遠隔操作で複数店舗の看板を一括管理できる点も魅力です。
【番外編:照明】外照式と内照式、どちらが適しているのか見極めよう
外照式と内照式は、照明の方式によって適した用途が異なります。
それぞれの特長、選び方を以下から見ていきましょう。
外照式の特長
看板の外部からスポットライトで照らす方式です。既存の看板に後からライトを取り付けられる点がメリット。
コストを抑えたい場合や、日中の視認性も高い環境に適しています。
内照式の特長
看板内部に照明を組み込み、文字やデザインが均一に発光するタイプです。
夜間営業する店舗におすすめで、文字やロゴをはっきりと目立たせることが可能です。
外照・内照、選び方のポイント
看板に使う照明を選ぶときは、お店の営業方針や置く場所を考えることが大切です。
たとえば、お昼の営業がメインなら、外からライトで照らす「外照式」が向くかも。昼間ならもともと明るいため、看板が視認性のいい内容なのであれば、文字やデザインがしっかり見えるようになるからです。夜は、必要な場合だけ照らすという考え方です。
一方、夜も営業するお店なら、中から光る「内照式」が便利。外照式と違い、均一に光るため、暗い場所でもよく目立ちます。
また、天気が悪い日や曇りの日が多い地域では、昼間でも内照式を使うと、通りすがりの人に気づいてもらいやすくなります。外照式は、照らす部分にムラが起こりやすいのです。
昼も夜も目立たせたいときは、外照式と内照式の両方を使う方法もあります。
外照式でおしゃれなデザインを引き立てつつ、内照式で文字やロゴを強調することで、どんな時間でもお店を目立たせることができます。
壁面看板の素材の選び方!ポイントは耐久性とコスト
壁面看板を長期間活用するためには、耐久性とコストのバランスが重要です。
適切な素材を選ぶことで、見た目の美しさと実用性を兼ね備えた看板を作ることができます。
以下からは、代表的な素材の特徴や選び方のコツについて説明します。
アルミ複合板、アクリル板、金属素材…特長から選ぶ
壁面看板に使われる素材は、主に耐久性や加工性、コストの観点から選ばれます。
以下のようにそれぞれの特長を把握し、自分の店舗や目的に合った素材を選びましょう。
- アルミ複合板
アルミ複合板は、軽量で耐久性に優れた素材です。
外装にアルミニウム、内側に樹脂を使用しているため、コストパフォーマンスが高く、雨や紫外線にも強いことが特徴。
特に、シンプルなデザインの看板や、比較的大型の看板に適しています。 - アクリル板
アクリル板は透明感が高く、光を透過させる特性があります。
内照式看板や高級感を重視したい場合に適しており、カフェや美容院などでよく使われます。
ただし、比較的割れやすいため、高所への設置などでは取り扱いに注意が必要です。 - 金属素材(ステンレス・スチールなど)
ステンレスやスチールは耐久性が高く、長期間使っても劣化が少ないことが特長です。
特に、文字やロゴを立体的にしたい場合に活用されます。
ステンレスはサビに強く、エレガントな仕上がりが期待できます。
一方で、スチールは重量があり、取り付け工事に費用がかかることがあります。
素材選びに迷ったら設置環境を確認しよう!
素材を選ぶ際には、以下のように看板を設置する場所の環境や目的を考慮することが重要です。
- 気候条件を考慮する
看板が雨や強風にさらされる場所に設置される場合は、耐水性や耐風性の高い素材を選ぶ必要があります。アルミ複合板やステンレスは特におすすめ。 - 店舗のイメージに合わせる
カフェやレストランなど、雰囲気を大切にする店舗では、アクリル板や高級感のあるステンレスを使った看板が適しています。ただし屋外の場合、耐候処理などを忘れずに。
一方、駐車場や公共施設では、コストを抑えつつ耐久性に優れたアルミ複合板が最適です。 - コストとのバランスを取る
素材ごとに価格が異なるため、予算内で最適な選択をすることが大切です。
たとえば、短期間の掲示であれば安価な素材を選び、長期間使う場合は少し高価でも耐久性の高い素材を選ぶといった工夫がおすすめです。
集客を成功に導く壁面看板のデザイン術!
壁面看板のデザインは、単なる目立つ要素ではなく、店舗の顔とも言える重要な役割を果たします。
以下からは、壁面看板特有のデザインの要点を端的にお伝えします。
「お店の顔を作る!集客を左右する看板デザインの重要性とは」という記事では、看板デザイン全般のポイントを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
遠くからでも目立つ配色と文字サイズにする
これまで見てきたように、壁面看板において特に重要なのは視認性です。
配色と文字サイズの選び方によって、顧客へのアピール力が変わります。
建物と調和するデザインで信頼感を演出する
看板デザインは建物との調和が鍵です。
外壁の素材や色合いにマッチさせることで、全体の統一感を高め、顧客に安心感や信頼感を持ってもらえるはず。
デザインの秘訣は店舗の個性を反映させること
個性的なデザインの壁面看板は、顧客の記憶に残りやすくなります。
独自のロゴやカラーを取り入れることで、他店舗との差別化を図る方法も効果的です。
壁面看板を設置する前に知るべき重要なポイント!
壁面看板を設置するには、デザインや素材選び以外にも、場所や費用、安全性をしっかり確認する必要があります。
準備不足だと、設置後に問題が起こることも。以下からは、設置前に押さえておきたい大事なポイントを解説します。
サイズ選びで失敗しないために、設置スペースを確認
壁面看板のサイズは、以下の方法で設置場所にぴったり合ったものを選ぶことが大切です。
正確な寸法を測る
壁面の高さや幅、奥行きをしっかり測りましょう。「思ったより小さい」や「収まらない」といったミスを防げます。
視認性を意識した大きさを選ぶ
遠くからでも見やすいサイズが必要です。道路沿いなら、文字が目立つよう、壁面の30~50%を占めるサイズが目安となることが一般的。
周囲との調和を考える
近隣の建物や看板とのバランスも重要。目立ちすぎると、景観を損ねて許可が下りない場合もあるので注意しましょう。
それだけではなく、近くに住んでいる方々への気づかいも大事です。
たとえば、大きな看板を建てたことで「窓からの景色が見えなくなった」や、「夜の明かりがまぶしくて眠れない」といった苦情が出ることがあります。
実際、近くのマンションに住む人から「看板が大きすぎて圧迫感がある」と指摘され、看板のサイズを小さくし直すことになったケースもあります。
このような問題を防ぐためには、看板を建てる前に、大きさや明かりの向きが近所にどう影響するかをよく考えることが必要です。
看板はお店を目立たせるためのものですが、周りの住民や環境に丁寧に溶け込むための工夫をすることで、トラブルを避け、より多くの方にお店を応援してもらえるようになります。
重量と耐久性の基準をチェックし、安全性を確保
壁面看板は長期間使うものなので、安全性が欠かせません。以下の点をチェックしましょう。
看板の重さに注意
看板が建物に負担をかけないかを確認してください。さらに、風や地震にも耐えられる設置方法を選びましょう。
耐久性のある素材を選ぶ
屋外では雨や紫外線にさらされるため、耐久性の高いアルミ複合板やステンレスが最適です。メンテナンス回数も少なく済みます。
設置方法にも注意
ビス止めやアンカーなど強度の高い方法を採用しましょう。高所の場合は専門業者に依頼すると安全です。
工事費用や設置場所の制約を事前に確認し、トラブル回避
看板を設置するには、以下のように工事費や場所に関する条件も考える必要があります。
費用の内訳を事前に把握する
設置には、運搬費や工事費、照明機器の取り付け費用がかかります。見積もりを取り、予算内に収める計画を立てましょう。
設置場所の条件を確認する
建物や周辺環境によっては制約がある場合があります。高所作業や特殊な機材が必要なら、思ったより費用や工期が増えることがあります。
行政の許可を取得する
地域によっては、看板のサイズやデザインが景観条例で制限されていることがあります。必要な手続きや書類を早めに確認し、スムーズに申請できるよう準備してください。
こうした複雑な行政手続きや設置工事の手配も、私たち太陽巧芸社は、ワンストップで対応可能。最適な看板設置プランをご提案し、費用と時間の無駄をカットします。
長く使える壁面看板にするためのメンテナンス術を大公開!
壁面看板を長期間使い続けるためには、定期的なメンテナンスが重要です。
以下からは、壁面特化の視点で基本的なポイントを見ていきましょう。
素材別・清掃方法
以下のように、看板の素材に合った清掃をすることで、美しさを長持ちさせることができます。
- アルミ複合板:滑らかな表面は、濡れた布で拭くだけで簡単に汚れが落ちます。
- アクリル板:傷つきやすいため、柔らかい布で水拭きし、専用クリーナーを使うと透明感が保てます。
- 金属素材:ステンレスやスチールは錆を防ぐために水洗いか中性洗剤を活用しましょう。
高所設置は安全に
高所に設置された看板は、以下のように安全を第一に考え、メンテナンスを行いましょう。
- 専門業者の利用:高所作業は専門業者に任せることで、事故リスクを回避できます。
- 天候の確認:作業は天候が安定している日に行いましょう。
壁面看板に限らず、看板全般のメンテナンスやリニューアルについての詳細な情報は、こちらのメンテナンスの専門記事もご覧ください。お店や企業の「顔」を常にきれいに保つヒントが満載です!
壁面看板で店舗の魅力を最大限に引き出そう!
今回は、壁面看板がどのように店舗の集客やブランディングに役立つか、そして選び方や設置時の注意点などについて詳しく解説しました。
看板は、店舗の「顔」として重要な役割を果たし、適切な選択と運用で大きな効果をもたらします。
最後に、壁面看板を選ぶ際のポイントを押さえておきましょう!
購入前に確認する項目を明確に
看板選びは設置場所の寸法測定から始まります。
壁のサイズや周囲の状況を正確に把握することで、後々のトラブルを防げます。
また、用途・目的を明確にし、予算を設定しておくと、理想に近い看板を選びやすくなります。
中古看板ならコストを抑えられる
とにかく限られた予算内に収めたい場合には、中古看板の活用もおすすめです。
ただし、状態やサイズ、デザインが店舗に適合しているかをしっかり確認してください。
既製品となるため、後から融通が利かない部分も多いです。
オーダーメイドなら理想の看板が実現できる!
既製品では得られない独自性を求めるなら、オーダーメイド看板が最適です。
デザインの専門家に相談しながら、店舗のロゴやキャッチコピーを活用したオリジナルの看板を作ることで、他店との差別化が可能です。
壁面看板選びに迷ったら、ぜひ私たち太陽巧芸社にご相談ください。設置場所や予算、デザインの希望に応じて、プロのデザイナーや屋外広告士の資格を持つスタッフが、最適なご提案をいたします。
自社工場も持ち合わせているため、中古看板の状態確認やオーダーメイドのデザイン作成、設置工事まで、一括してお任せいただけます。
ぜひ参考にこちらから、これまでの私たちの施工実績もご覧ください。
今なら、デザインの無料相談も受付中です!お気軽にお問い合わせいただき、店舗の魅力を最大限に引き出す看板作りを始めてみませんか?