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2024.02.20

【大型看板の設置】工作物の確認申請の重要性|必要なの手順と注意点を解説

大型看板

大型看板の設置と工作物確認申請の重要性

大型看板の設置は、企業や店舗の認知度向上に大きな効果をもたらします。しかし、その設置には法的手続きや安全性の確保が不可欠です。特に「工作物確認申請」は、建築基準法に基づき看板の安全性や周辺環境への影響を確認するための重要な手続きです。

工作物の確認申請とは

工作物確認申請は、建築基準法第88条に基づき、特定の規模や構造を持つ工作物(看板など)を新設・改修する際に必要となる手続きです。この申請を通じて設置する看板が安全基準や法令に適合しているかを確認します。

大型看板における申請の必要性

一般的に高さが4メートルを超える広告塔や広告板は、工作物の確認申請が必要とされています。これは、倒壊や落下などのリスクを防ぐため構造的な安全性を確保する目的があります。また、地域によっては景観条例や屋外広告物条例が定められており、これらの規制にも適合する必要があります。

工作物確認申請の手順と注意点

この申請手続きは、看板の安全性や周辺環境への影響を確認するために行われます。以下に、申請の流れと注意点を詳しく解説します。

1. 事前調査

◼︎地盤調査

看板を設置する場所の地盤の強度や特性を確認します。地盤が弱い場合、看板の倒壊リスクが高まるため適切な基礎設計が求められます。

◼︎法規制の確認

設置予定地の用途地域や高さ制限、景観条例など、関連する法規制を調査します。特に建築基準法施行令第138条に定められた工作物に該当する場合は、確認申請が必要です。

◼︎周辺環境の確認

周辺の建物や道路、電線などとの位置関係を確認し看板設置による影響を評価します。

2. 設計・計画

◼︎構造設計

看板の大きさや形状、使用材料、基礎部分の設計を行います。地盤調査の結果を踏まえ適切な基礎設計を行うことが重要です。

◼︎意匠設計

看板のデザインや色彩、照明計画など視認性や美観を考慮した設計を行います。

3. 申請書類の作成

◼︎必要書類の準備

設計図面、構造計算書、地盤調査報告書、設置場所の写真など申請に必要な書類を揃えます。

◼︎申請書の作成

各自治体の指定する様式に従い申請書を作成します。

4. 申請手続き

◼︎提出先の確認

確認申請は、特定行政庁または指定確認検査機関に提出します。提出先は自治体によって異なるため事前に確認が必要です。

◼︎申請の提出

必要書類を揃え所定の窓口に申請書を提出します。

5. 審査・許可

◼︎審査期間

提出後、審査が行われます。審査期間は内容や自治体によって異なりますが通常数週間から1ヶ月程度です。

◼︎修正・補足

審査の過程で指摘事項があれば、修正や追加資料の提出を求められることがあります。

◼︎許可の取得

審査が完了し、問題がなければ確認済証が交付されます。

6. 工事の実施

◼︎施工計画の立案: 許可内容に基づき具体的な施工計画を立てます。

◼︎工事の実施: 安全対策を徹底し、計画通りに工事を進めます。

7. 完了検査・報告

◼︎完了検査: 工事完了後、特定行政庁または指定確認検査機関による完了検査を受けます。

◼︎報告書の提出: 検査結果を踏まえ、必要に応じて完了報告書を提出します。

注意点

◼︎法令遵守

建築基準法や各自治体の条例を遵守することがもっとも重要です。違反が発覚した場合、撤去命令や罰則が科される可能性もあります。

◼︎安全性の確保

看板の倒壊や落下は重大な事故につながるため、設計・施工段階で安全性を最優先に考慮します。

◼︎定期点検の実施

設置後も定期的な点検・メンテナンスを行い、劣化や損傷がないか確認します。

太陽巧芸社のサポート

当社は、創業28年の経験と実績を持ち、屋外広告士、クリエイター、デザイナー、企画設計の専門家が在籍しています。自社工場と自社製作・設置スタッフを有しており迅速な対応とコスト削減を実現しています。また、保険にも加入しており万が一の際にも安心してお任せいただけます。

まとめ

大型看板の設置には、法的手続きや安全性の確保が不可欠です。適切な手続きを踏むことで、安心して効果的な広告展開が可能となります。太陽巧芸社は、豊富な経験と専門知識で、お客様のニーズに合わせた最適なサポートを提供いたします。大型看板の設置や工作物の確認申請に関するご相談は、当社までお問い合わせください。

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